【ワインを知る】生産国によるワインの違い
みなさんはワインを選ぶ時に、どんな点に注目していますか?
ブドウの品種、ボディタイプ、生産地、パッケージなど…。
少し条件が違うだけで、味も全然違いますよね。
今日はその中でも「生産国」についてご紹介したいと思います。
■ニューワールドとオールドワールド
ぶどう栽培ができるのには下記の条件がいるとされています。
①年間平均気温10~20℃
②北緯30~50度・南緯20~40度
上記の地域にある約60カ国で、ワインは造られています。
この中でワイン生産歴史の新しい国が「ニューワールド(新世界)」と呼ばれ、歴史の古い生産国は「オールドワールド(旧世界)」と呼ばれています。
古くからワイン作りをしているオールドワールドは、受け継がれてきた技術により、繊細で複雑な味わい、ニューワールドはシンプルかつパワフルなワインが多いと言われています。
■香りの違い
・オールドワールド
冷涼な気候の場所が多い為、ブドウの成長が遅く、ワインの香味要素の成分がしっかり熟成する事で、複雑性のある香りを生み出す事ができます。
(※日照や気温が足りないと成熟度が不足し、植物的な香りが強まります。)
・ニューワールド
温暖な気候⇒でドウの成長速度は早いです。ワインの香味要素をゆっくり熟成する期間がないので、複雑性は無くシンプルな香りを生み出します。
(リンゴや熟したバナナ、ハチミツなど果実味のあるもの)
■味わいの違い、タンニン
・オールドワールド
果皮の色づきが薄い為、酸味が出ます。充分な色素を出そうとすると渋みが強く出てしまうので、長く熟成させる事によって和らげる「長期熟成型ワイン」になります。
・ニューワールド
果実の色づきが濃い為、酸味が少ないです。果実味も豊富な為、長期に熟成しなくても、若いうちから美味しく飲めるワインです。
■オールドワールドの生産国
・フランス
様々な産地がありますが、「ブルゴーニュ「ボルドー」地区はそれぞれ「ワインの王」、「ワインの女王」と呼ばれる名産地です。
また「スパークリングワイン」でも有名な「シャンパーニュ」加え三大産地は世界的にも有名です。
・ドイツ
冷涼な気候のため、フレッシュでフルーティーな味わいが特徴です。
特に白ワインの生産が多いドイツ。
その甘くてフルーティー、アルコール度も低飲みやすい印象から初心者向けと思われがちですが、上級者向けのワインも多く生産されています。
・イタリア
イタリア二十州全て様々なワインが作られ、それぞれの州で特徴あるワイン作りが行われている。
土着のブドウ品種ブドウが多く、独自のワイン文化が根付いている。
生産量の1位を争っているフランスと比べると、比較的カジュアルなワインが多い。
・スペイン
スペイントいえばシェリー酒も有名ですが、リオハの赤ワインはボルドーワインにも負けないほど高品質です。
■ニューワールドの生産国
・アメリカ
世界第4位のワイン生産国であり、約9割がカリフォルニア州で生産されています。
伝統にとらわれすぎず、改革的なワイン造りで注目を浴びています。
・チリ
ボルドーのワインと近い味わいがある「お手頃ワイン」として世界中で人気になり、日本では輸入ワイン第1位のチリワイン。
寒暖の差があり、日照時間も長いので、ハッキリした味わいの濃い目のワインが多くつくられています。
・オーストラリア
全体の4分の1を、シラーの赤ワインがしめています。
世界で初めてスクリューキャップタイプのワインを生産するなど、お手頃価格のワインが多かったが、最近は高級ワインの生産もしています。
いかがでしたか。
ブトウ品種と一緒に「原産国」も是非チェックしてみて下さい。
自分がどんな国のワインが好きなのか?より深くワイン選びができるようになると思いますよ。
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