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ワイン&ウイスキー通販CALMEのスタッフが、ワインとウイスキーについて綴っていきます。

【ワインを知る】ワイナリーの1年をご紹介

 

こんにちは。

梅雨明けにはあともう少しですが、既に蒸し暑く、夏を感じる天候です。

 

日本は四季のある国として知られていますが、ワインが生産されている「フランス」でも同じように四季があります。

ブドウの成長に合せた栽培作業を行い、春夏秋冬それぞれの季節に合わせて、自然と共に作業していきます。

そこで今日は、ワイナリーの1年間の流れについてご紹介いたします。

 

 

■春(4月~6月)

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春は「萌芽(ブドウの新芽が出る事)」の時期を迎えます。

萌芽が始まると「芽かき」と呼ばれ、余分な芽を取る事で枝の伸び具合を調整し、収量や品質の管理をします。同時に除草など、雑草の処理などもします。

その後、小さくて白いブドウの花が咲き「開花」の時期を迎えます。

花は1週間ほど咲いた後、実になっていきます。

ちなみに、ブドウは多く実をつけさせると品質が落ちてしまう可能性がある為、開花前に「摘穂(余分な花穂を取り除く)」の作業を行います。

 

 

■夏(7月~9月)

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夏はブドウの実が成長していく時期を迎えます。

この頃になると、ぶどう全体に栄養が行き渡るように枝の先端を切断したり、病気予防の為に日辺りの調整や、風通しを良くして、ブドウ自体の品質を高める作業を行います。

夏終わり頃は畑は一面緑色で、ブドウの実もしっかり成長しているので、ワイナリーツアーも人気の時期です!

(ただし、農家さんにとっては畑仕事量が多く、とっても忙しい時期になります…)

 

■秋(10月~12月)

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9月下旬から10月にかけて、「収穫」の時期を迎えます。

収穫されたブドウは、痛みや酸化などを防ぐ為にすぐに醸造所へ運ばれ、ワイン仕込みが始まります。

ワインの種類によって、工程は変わりますが、破砕、圧搾、発酵、熟成、澱引き、清澄、濾過、瓶詰め…という流れでワインを造っていきます。

 

詳しく以前更新したこちらから☟

 

収穫が終わった後ブドウの葉は、気温の低下とともに紅葉、落葉して、休眠期へと進んでいきます。

 

 

■冬(1月~3月)

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冬は秋に収穫したブドウの葉が落葉し、ブドウは樹だけの状態の為「休眠期」になります。ワイナリーでは、樹木の枝を切って形を整えたり、風通しを良くしたりなど、ブドウ畑の手入れを行います。

実はこの「剪定」と呼ばれる作業が、その年のブドウの収量や品質を調整するのに非常に大切な作業であり、ブドウ自体の生産量にも影響します。

(この時期のワイナリーは秋に比べると落ち着いています。)

 

 

こうして1年、ワイナリーで季節と共に大切に育てられたブドウがワインになっていきます。

ワイナリーにより多少の変動はありますが、生産者の方が丁寧に、想いを込めて育てたブドウが熟成してできるワイン。

背景を知る事でさらにその魅力が伝わるかと思います。

ご紹介した事以外にも、ワイナリーによって様々こだわりや工夫がなされています。

お気に入りのワインや美味しいと思ったワインは、是非その生産背景を調べてみてくださいね。

 

 

 

◎CALMEではオールドワールドフランス産のワインを取扱いしてます◎

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