【ワインを知る】澱(おり)や酒石(しゅせき)とは?
こんにちは。
今日はワイン好きな人なら1度は聞いた事のある「澱」と「酒石」についてご紹介していきます。
■澱(おり)
ワインを飲もうとした際、ボトルの底に何かが沈殿しているのを見つけて、これは何…?と思った方多いんじゃないでしょうか。
このカスのようなものは「澱(おり)」と呼ばれるもので、ワインの製造から時間が経つにつれ、色素や渋み成分がボトルの底に溜まったものです。
(もちろんワイン自体の品質には問題ありません。)
お手持ちのワインボトルの底を見てもらうと、真ん中部分が山のように盛り上がっています。実はこの盛り上りは、澱を溜めるためなのです。
この形状はボルドーワイン多く、グラスに注ぐ際に澱を溜めやすい“いかり肩”タイプとなっています。
詳しくは以前ご紹介したこちらの記事をご覧ください☟
澱自体は、ワインの旨味を生み出す為の酵母が、働きを終えて出来るものですが、ワイングラスに入るとせっかくのワインが台無しに。
澱が多いワインの場合は、開栓する前にワインボトルを立てておきましょう。
この時そっと立てておき、澱がボトルの中を舞わないように注意してくださいね。
■酒石(しゅせき)
ワインのダイヤモンドと呼ばれる「酒石(しゅせき)」ですが、酒石酸(ぶどうに含まれる酸味成分)とミネラル(カリウムなど)が 結びついて出来るものです。
酒石はワインに含まれる色素成分と結合しやすく、黄色や赤の結晶になる事もあります。
コルクの裏についており、見た目はダイヤモンドと呼ばれるように綺麗で、水晶やガラスの破片の様に見えますが、白カビと間違えられる事もあるそうです。
酒石が発生しているワインは、素晴らしい酸味を含んでいるという事です。
(私はまだ見かけた事がありません…!)
酒石も澱も、良いワインに発生するものですが、不純物として嫌う人も多いのが事実。
メーカーによってはフィルターにかけて出荷する場合もあります。
そうなると、ワインの旨みの元になる酵母まで取り除かれるので、ボトルの中での熟成が進まず、旨みの少ないワインになってしまいます。
(とはいえ、フィルターにかけた方が美味しくなる新酒等のワインもあるそうです。)
ワインの中に澱や酒石があった場合は「良いワイン」の証拠です。
是非そのワインの創り出す味や世界観を楽しんでください。
◎CALMEの公式通販サイトはこちら◎